静けさを飲むこと。
夜のなかに、
ひとつの灯をつけること。
二〇一九年、雑居ビルの地下、十三番倉庫の跡地。 剥き出しのコンクリートと、磨き込まれた真鍮のカウンターだけを残し、 そこに小さな焙煎機をひとつ据えた。
No.13 は、コーヒーを「速く・安く・たくさん」の文化から少しだけ離れた場所にある。 一杯のために、豆を選び、湯を落とし、待つ。 そのあいだに流れる三分間が、この店の主役だ。
夜になると、低い天井の下でジャズの低音が転がる。 本を読む人、ノートを開く人、なにもしない人。 ここで過ごす時間に、正解はない。
— 店主 / Tomohiro Aoki
季節ごとに三種類の生豆を、店内の小さなプロバット 1kg で焙煎しています。 浅煎りの香り、中煎りの輪郭、深煎りの闇。 その日の気分で、夜を選んでください。
一杯のコーヒーは、円の上で旋回する。
ドリップの渦、カップの縁、客と店主のあいだに流れる時間。 その輪を、静かに見つめてほしい。
スチームドミルクを落とす一筆の角度、速さ、距離。 それだけで、闇のなかに白い葉脈が立ち上がる。 画面のなかでも、その瞬間を再現してみました。
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